離脱率とは、ページが表示された回数のうち、そのページを最後にユーザーがサイトを離れた割合です。どのページで閲覧を終える人が多いかを知る手がかりになります。

ただし、離脱率が高いからといって、必ずしもページに問題があるとは限りません。問い合わせ完了ページのように、目的を終えたあとにサイトを離れるページもあります。ページの役割や流入元、ユーザーが次に取る行動と合わせて判断しましょう。

この記事では、離脱率の計算方法、直帰率との違い、GA4で離脱数を確認する手順、企業ホームページで改善点を探す方法を解説します。

離脱率とは

離脱率は、サイト内の特定ページを閲覧したあと、そのページを最後にセッションが終わった割合を表します。サイトを何ページ見たかにかかわらず、セッションの最後になったページでは離脱が発生します。

たとえば、ユーザーが「トップページ → サービス紹介 → 料金ページ」と見てサイトを離れた場合、料金ページが離脱ページです。トップページから直接離れた場合は、トップページが離脱ページになります。

GA4で確認できる「離脱数」は、ページや画面でセッション最後のイベントが発生した回数です。Google公式ヘルプでは、探索レポートで「離脱数」と「ページタイトルとスクリーンクラス」を組み合わせて確認する方法を案内しています。GA4公式ヘルプ:閲覧開始数と離脱数

離脱率の計算方法

離脱率を独自に計算する場合、一般的には次の式を使います。

離脱率(%)=ページの離脱数 ÷ ページの表示回数 × 100

たとえば、あるページが1か月に500回表示され、そのページでの離脱数が125回だった場合は、125 ÷ 500 × 100 = 25%です。

これはページ表示回数を分母にした独自の計算値です。GA4の「離脱数」と区別できるよう、レポートや社内資料では計算式も記録しておきましょう。分母の定義が異なると、同じ「離脱率」でも数値を比較できなくなることがあります。

離脱率と直帰率の違い

離脱率と直帰率は、どちらもユーザーがサイトを離れる行動に関係する指標ですが、見る対象が異なります。

指標何を見るか主な確認ポイント
離脱率どのページがセッションの最後になったかサイト内のどのページで閲覧が終わるか
直帰率エンゲージメントがなかったセッションの割合流入後にユーザーの関心や行動が生まれているか

離脱率は、サイトを回遊したユーザーが最終的にどのページで閲覧を終えたかを見る指標です。一方、GA4の直帰率は、エンゲージメントがなかったセッションの割合を示します。GA4では、10秒を超えるセッション、キーイベントが発生したセッション、2回以上のページビューまたはスクリーンビューがあるセッションなどが「エンゲージメントのあったセッション」に該当します。GA4公式ヘルプ:エンゲージメント率と直帰率

たとえば、検索から記事ページに訪れた人が記事を読んでサイトを離れた場合、離脱は起きています。しかし、一定時間読んだり、キーイベントを起こしたりしていれば、GA4上で直帰として扱われない場合があります。「直帰率が高いからすぐページを直す」「離脱率が高いからコンテンツが悪い」と決めつけず、指標ごとの定義に沿って確認しましょう。

GA4で離脱数を確認する方法

GA4では「離脱数」を探索レポートで確認できます。基本的な手順は次のとおりです。

  1. GA4の左側メニューから「探索」を開く
  2. 「自由形式」のデータ探索を作成する
  3. ディメンションに「ページタイトルとスクリーンクラス」を追加する
  4. 指標に「離脱数」と「表示回数」を追加する
  5. ページごとの離脱数と表示回数を確認する
  6. 必要に応じて、離脱数を表示回数で割って独自の離脱率を計算する

閲覧開始数と離脱数のデータを確認するには、自由形式のデータ探索を作成し、ページタイトルと各指標を使います。これらの指標を利用するために、特別なサイト設定を追加する必要はありません。GA4公式ヘルプ:閲覧開始数と離脱数

離脱数だけを見ると、アクセスが多いページほど数値も大きくなりやすいため、表示回数と合わせて確認してください。期間や流入元、デバイスなどで絞り込むと、問題が特定の状況に偏っているかを調べやすくなります。

離脱率が高くても問題とは限らない

離脱率の良し悪しを判断する共通の基準はありません。ページの役割や、ユーザーがそのページで達成したい目的によって、適切な行動は変わります。

ページの種類離脱が起きたときに確認すること
サービス紹介ページ料金、事例、問い合わせなど次の情報へ移れているか
料金ページ費用や条件が分かり、相談・見積もりにつながっているか
導入事例ページ関連サービスや問い合わせへの導線があるか
問い合わせフォーム入力途中で迷う項目やエラーがないか
問い合わせ完了ページ完了後に必要な案内が表示されているか

問い合わせ完了ページで離脱が多くても、ユーザーが問い合わせを済ませた結果なら、必ずしも改善すべき問題ではありません。反対に、料金ページで多くの人が閲覧を終えており、問い合わせも少ない場合は、費用の説明や次の相談方法が分かりにくい可能性があります。

まず「このページを見た人に、次に何をしてほしいのか」を明確にし、その行動が起きているかを確認しましょう。

ホームページの離脱を改善する手順

離脱を減らすことだけを目的にせず、ユーザーが必要な情報を得て、問い合わせなどの目的を達成できる状態を目指します。次の順番で確認すると、改善点を見つけやすくなります。

流入元とページ内容のずれを確認する

広告や検索結果で伝えている内容と、ページを開いた後に見える情報が合っていないと、ユーザーは期待した答えを見つけられずに離れる可能性があります。

GA4で流入元やメディアごとのデータを確認し、ページの見出し、説明、サービス内容が入口の訴求と一致しているか見直しましょう。広告から来たユーザーと検索から来たユーザーでは、ページに期待する情報が異なることもあります。

必要な情報を見つけやすくする

ユーザーが知りたい情報にたどり着くまでに時間がかかる場合、ページの構成や表現に改善の余地があります。

特に料金やサービス紹介のページでは、ユーザーが次の行動を判断するための情報が揃っているか確認しましょう。

次に取れる行動を分かりやすく示す

ページの内容に関心を持っても、次に何をすればよいか分からなければ、ユーザーはそのまま閲覧を終えることがあります。

「お問い合わせはこちら」だけでなく、「制作費用について相談する」「自社に合う進め方を聞く」など、クリックした後にできることを具体的に伝えると、行動を判断しやすくなります。関連するサービスページや事例へのリンクを置く方法もあります。

表示やフォームの使いにくさを確認する

ページの表示に時間がかかる、スマートフォンで操作しにくい、入力項目が多く分かりにくいといった問題がないか確認します。フォームがあるページでは、入力エラーの内容や必須項目の説明も見直しましょう。

離脱数だけで原因を決めることはできません。ページの閲覧状況、クリック、キーイベント、問い合わせ数なども合わせて見て、どの段階でつまずいているのか仮説を立てます。

改善前後を同じ条件で比べる

見出しやCTAを変更したら、変更前後で同じ期間、同じ流入元、同じデバイスなど、条件をそろえて比較します。離脱率の計算式も統一してください。

改善によって離脱率が下がっても、問い合わせが減っているなら目的を達成したとは言えません。離脱率に加えて、問い合わせ数やフォーム完了数など、ページの役割に合った成果も確認しましょう。

離脱率についてよくある質問

離脱率が高いページは、必ず改善が必要ですか?

必ずしもそうではありません。ページの目的が達成されているか、次に必要なページへ進んでいるかを確認しましょう。問い合わせ完了ページなど、閲覧を終えることが自然なページもあります。

GA4に「離脱率」という指標はありますか?

Google公式ヘルプでは「離脱数」の定義と確認方法が案内されています。離脱率をページごとに確認したい場合は、離脱数と表示回数を使って計算式を明記したうえで算出します。直帰率とは定義も分母も異なるため、同じ指標として扱わないようにしましょう。

離脱率を下げるには、サイト内リンクを増やせばよいですか?

リンクを増やすだけでは改善につながるとは限りません。ユーザーが次に必要とする情報や行動に合わせて、関連ページや問い合わせへの導線を配置してください。目的に関係の薄いリンクが多いと、かえって迷いやすくなることがあります。

まとめ

離脱率は、ページが表示された回数に対して、そのページがセッションの最後になった割合を示す指標です。直帰率とは対象が異なり、GA4の直帰率はエンゲージメントがなかったセッションの割合です。

GA4の探索レポートでページごとの離脱数を確認し、離脱率を計算する場合は分母と計算式を明確にしましょう。数値だけでページの良し悪しを決めず、ページの役割や問い合わせなどの成果と合わせて改善点を探すことが大切です。

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