採用サイトの制作費用は、ページ数やデザインだけでは決まりません。採用コンセプトの設計、社員インタビュー、写真撮影、応募フォーム、公開後の更新機能など、どこまで依頼するかで見積もりは変わります。
費用を比べるときは、金額だけでなく「その金額に何が含まれているか」を確認しましょう。この記事では、公開されている発注データの見方、費用が変わる項目、制作会社へ見積もりを依頼するときの確認点を紹介します。
採用サイト制作の費用相場はいくら?
Web幹事が掲載する、同サービス経由の採用サイト発注データでは、平均額は104.4万円、中央値は101.1万円です。金額帯では「101万〜150万円」が36%で最多とされています。ただし、これはWeb幹事経由の発注データであり、すべての制作会社や案件を対象にした統計ではありません。見積もりの参考情報としてご覧ください。Web幹事の発注データと料金相場
同ページでは、制作費用の参考帯を次のように整理しています。金額は依頼範囲によって変わるため、各社共通の料金基準ではありません。
| 費用の目安 | 制作内容の例 |
|---|---|
| 10万円以下 | 採用サイト構築サービスやテンプレートを利用。原稿・画像を自社で用意するケース |
| 10万〜50万円 | ページ数や機能を絞り、必要最低限の情報を掲載する構成 |
| 50万〜150万円 | オリジナルデザインや社員インタビューなど、コンテンツを作り込む構成 |
| 150万円以上 | 採用戦略やコンセプト設計、複数のコンテンツ制作などを含む構成 |
同じ価格帯でも、含まれる工程や成果物は異なります。費用を判断するときは、自社が必要とする内容と見積もりの範囲を照らし合わせることが大切です。
見積もりを左右する主な項目
企画・採用コンセプトの設計
どのような人に応募してほしいのか、求職者に何を伝えるのかを整理する工程です。採用ターゲットや掲載情報、サイト構成を制作会社と一緒に考える場合は、その分の企画・ディレクション工数が必要です。
ページ数と募集職種の数
職種ごとに仕事内容、社員紹介、募集要項などを分ける場合、必要なページや掲載情報が増えます。新卒・中途・複数拠点の採用を同時に行う場合も、求職者が迷わない導線を設計する必要があります。
社員インタビュー・写真撮影・原稿作成
社員の声や職場の写真を制作会社へ依頼する場合は、取材、撮影、原稿作成などが見積もりに加わります。既存の写真や原稿を使う場合は費用を抑えられる可能性がありますが、掲載内容が現在の仕事内容や職場環境と合っているか確認しましょう。
応募フォームや外部サービスとの連携
応募フォームの項目設計、自動返信、応募通知、求人媒体や採用管理システムとの連携など、必要な機能によって開発範囲が変わります。複数職種の応募を受け付ける場合は、応募先や入力項目をどう分けるかも確認が必要です。
CMSと公開後の運用
募集要項や社員紹介を自社で更新する場合、CMSの導入や更新画面の設計が必要です。公開後の保守、情報更新、アクセス解析や改善提案を依頼する場合は、初期制作費とは別に費用が発生することがあります。
既存サイトへの追加と独立した採用サイトの違い
採用情報を掲載する方法は、大きく分けて「既存のコーポレートサイトに採用ページを追加する方法」と「独立した採用サイトを制作する方法」があります。
| 方法 | 向いているケース | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 既存サイトに採用ページを追加 | 採用情報をまず整理したい、掲載職種が少ない | 現在のサイトで更新できるか、採用情報への導線を確保できるか |
| 独立した採用サイトを制作 | 採用向けの情報や職種が多い、採用ブランドを伝えたい | コンセプト、ページ構成、応募導線、公開後の運用体制 |
必要なページ数だけでなく、求職者が応募を判断するために必要な情報を整理してから、どちらの方法が適切か検討しましょう。採用サイトに掲載する情報は、採用サイトの掲載内容とページ構成も参考にしてください。
見積もりを比較するときのチェックリスト
複数の制作会社から見積もりを取る場合は、同じ条件で比較できるよう、依頼内容をそろえましょう。
- 制作するページとページ数
- 企画・採用コンセプトの設計が含まれるか
- 原稿は自社作成か、取材・執筆まで依頼できるか
- 写真・動画の撮影費や交通費が含まれるか
- 応募フォームの仕様と通知方法
- CMSや採用管理システムとの連携範囲
- 修正回数と追加費用の条件
- 公開後の保守・更新費用
- 写真、原稿、デザインなどの著作権・利用範囲
見積書に「一式」とだけ書かれている項目は、作業内容や納品物を確認しましょう。条件が異なるまま金額だけを比べると、契約後に追加費用が発生する可能性があります。
費用を抑える方法と、削りすぎない方がよい項目
費用を抑えたい場合は、最初からすべてのコンテンツを作るのではなく、優先度の高い職種やページから公開し、必要に応じて追加する方法があります。社内で用意できる原稿や写真を整理し、制作会社に依頼する範囲を明確にすることも有効です。
一方、採用ターゲットや掲載情報の整理、応募までの導線が曖昧なまま制作を始めると、公開後に大きな修正が必要になることがあります。予算を調整するときは、単に工程を削るのではなく、「自社で担当する部分」と「専門家に依頼する部分」を分けて検討しましょう。
制作全体の進め方は、採用サイト制作の進め方で解説しています。
よくある質問
採用サイトの費用は、ページ数だけで決まりますか?
いいえ。ページ数に加えて、企画、取材・撮影、原稿作成、フォームやCMSの機能、外部サービス連携などが影響します。同じページ数でも、依頼する範囲によって見積もりは異なります。
既存のホームページに採用情報を追加できますか?
既存サイトの構成やシステムによりますが、採用ページを追加する方法も選択肢の一つです。更新のしやすさ、求職者が必要な情報を見つけやすいか、応募まで迷わず進めるかを確認してください。
見積もりを取る前に何を準備すればよいですか?
採用したい職種、求める人物像、募集人数、公開希望時期、掲載したい情報、社内で用意できる写真や原稿を整理しておくと、依頼先と具体的に相談しやすくなります。
採用サイト制作のご相談はこちら
採用サイトの制作費用は、採用したい人材や必要な情報、依頼範囲によって変わります。まずは採用上の課題と必要な機能を整理し、見積もりの条件をそろえて比較しましょう。
採用サイトやホームページ制作についてのご相談は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
参考情報
- Web幹事「採用サイト制作の費用と料金相場は?内訳や安く作る方法」(発注データの対象と価格帯は同ページの説明に基づく)
- 株式会社オークス「採用サイト制作の費用相場」(Web幹事公表データの紹介)
- ファーストネットジャパン「採用サイト制作の費用相場」(制作範囲別の費用例)
